2012年3月23日金曜日

寿命を延ばすために、ビタミンCやEを取ることは効果的ですか?

寿命を延ばすために、ビタミンCやEを取ることは効果的ですか?

抗酸化作用があるということは、老化しにくいということですよね。

ということは老化の進行を遅らせることによる寿命が延びるという理解で合ってますか?



もちろん、寿命の長さは全体的な生活習慣に大きく関わるのは言うまでもありませんが、

とりあえずここでは、ビタミンC・Eについての寿命に関する有効性について教えてください。







結論から言うと、寿命を延ばすために、ビタミンCやEをサプリメントとして取ることは無意味です。

まずはビタミンCから。

壊血病:ビタミンCの欠乏によって起こる病気で,15世紀から17世紀にかけて遠洋航海に行く乗組員の60%以上が壊血病で死亡した。1753年にイギリスのリンド(Lind J)が新鮮なオレンジとレモンで予防できることを示した。

わが国では国民栄養調査で所要量の2.5倍のビタミンC摂取量があり,成人における壊血病は,わが国ではほとんど認められない。

つまり、普通に食事をしている日本人に関しては、ビタミンCの追加摂取は意味がなく、当然寿命とも関連性は認められません。

またビタミンCは水溶性ビタミンであるが故に、過剰に摂取してもすぐに尿から排泄されるだけのことです。



続いてビタミンEにいきますね。

ヒトでビタミンEが欠乏することはほとんどないが、βリポ蛋白欠損症,家族性特発性ビタミンE欠乏症などの、遺伝性疾患によるによる.ビタミンE(α-トコフェロール)欠乏症なら存在する。

つまり先天的問題がない限り、ヒトでビタミンEが欠乏することはなく、ビタミンC同様、追加摂取は意味がなく、当然寿命とも関連性は認められません。

以上、少しでも質問者様の御参考になれば幸いです。

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