2012年3月27日火曜日

こないだかぜをひいたときビタミンCのサプリメントを飲みました。でもきいた感じは...

こないだかぜをひいたときビタミンCのサプリメントを飲みました。でもきいた感じはしませんでした。ビタミンCは本当にかぜにきくのでしょうか。ご存知の人いませんか。

それから、友達もかぜをひいてビタミンCを飲んだけど全然効かなかったと言ってました。ビタミンCがかぜにいいというのは迷信ですか。







ビタミンCのサプリメントを日頃摂取しているか、していないか、で変わってきます。



◆ビタミンCが風邪にどれほどの効果があるかは研究段階です。

21世紀に研究段階?と疑問を抱かれるかもしれませんね。

ビタミンCにこれだけの効果があると断定できない理由は、個人差があるからです。

人は1年に6回風邪を引くと言われています。

ビタミンCを毎日摂取している人の中には、1年間に1度も風邪を引かない、また、20年風邪を引いたことがないという人もいれば、ビタミンCを摂っていても、年に6回近く風邪を引くという人もいます。

この個人差が出る要因ですが、風邪のウィルスはおよそ200種類あり、そのウィルスによっても風邪を引くか影響します。

また、これは風邪の症状かという判断の難しさがあります。

最も風邪に対するビタミンCの効果の研究で困難なことは、実験室に人を集め行えるタイプの研究ではないからです。

そして、1人1人の持つ免疫力が異なることもビタミンCの効果の証明を難しくしていることです。



しかし、2つの研究成果がまとまっています。



①ビタミンCを摂っていると風邪をひいても症状が軽いということ、そして、症状が続く日が短いということ、この2つのデータがまとまっています。

それでは、風邪を引いた時ビタミンCを摂ると早く治るか?ということですが、完全に風邪をひいてしまった後では、個人差があり、断定できないとなります。

しかし、日頃からビタミンCを摂っていれば、完全に風邪をひいても治りが早いと言えます。

まとめますと、日頃ビタミンCを摂っていない人については、完全に風邪を引いた後、ビタミンCの効果がどれほどあるかは、個人差があり、研究段階です。日頃ビタミンCを摂っている場合、すべての試験研究で、風邪の治りは早いと明確になっています。



②風邪の引き始めなら、ビタミンCの効果は上がります。

つまり、風邪の症状が出たなら、すぐにビタミンCを摂取し、風邪を引いたと感じたなら、500mgのビタミンCを摂ります。そして、1時間おきに500mgを4回か5回摂れば、風邪は抑えられ治ることが多いという成果が出ています。

風邪の症状が出た時、ビタミンCの摂取量は3000mgくらいでしたら問題ありません。1時間おきに6回まで500mgずつ摂るという方法が効果があるとされています。

この場合、日頃ビタミンCを摂っていなくても、風邪の症状は治ることが多いというデータがあります。また、治癒しなくても、風邪の症状が軽くなるという研究成果が出ています。



現在、アメリカの50%以上の家庭でビタミンCは使われています。また、普段ビタミンCを摂っていないが、風邪の引き始めにビタミンCを摂る人は大勢います。

医師も、薬はアスピリンだけでビタミンCを指示する医師が数多くいる状況です。

アメリカに学び、ヨーロッパ諸国も風邪にビタミンCを摂る人が増え・風邪の症状が出た時は、ビタミンCを指示する医師も沢山います。

日本でも、ビタミンC配合の風邪薬が1990年代後半から増えています。



ご参考になれば嬉しいことです。








ビタミンCを大量(1g/日)以上摂取した場合、わずかながら回復を早めたというデータはあります。ただし、その差は、実感できるほどではないので、「効いた~!」とは感じられません。

1g/日以上の摂取は、副作用の発現レベルでもあるので、連日の過剰摂取はおすすめできませんが、数日程度であれば、多少下痢はするかもしれませんが、腹痛が起きない程度に摂取するのであれば、サプリとしてもさほど高いものではないので、気休め程度の効果はあるでしょう。



ウイルス感染症である『風邪』は薬では治りません。症状を軽くする薬はあっても、治癒を早める薬は西洋薬・サプリメントには期待できません。自分の免疫力頼りですので、多少でも免疫力を高める可能性がある「ビタミンC含有食品」は、積極的に摂取すべきです。



食品で摂るビタミンCと、サプリメントで摂るビタミンCでは効能が違う可能性があるので、できれば、食品でとった方がよいでしょう。

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